元気のないブログ

いろいろあって元気のないゲイのブログ

2021年10月27日(水)

実写版「きのう何食べた?」の劇場版がもうすぐ公開されるみたいだけど、みんな見る? 別に映画館で見るほどじゃないかな〜サブスクで配信されたら見たいけど、みたいな声が多いような気がするんだけど、気のせい? わたくしのまわりだけ???

 

劇場で見るかどうかは別として、こないだ「シャン・チー」って映画を彼氏と見に行ったときにさ、映画本編の前、今後の上映予定の映画の予告映像がバーッと流れるときに「きのう何食べた?」の予告映像も流れたの。「オオオオオオオ〜〜〜ッ!大画面にシロさんとケンジ!そして小日向さん!ジルベール航!!!」って盛り上がったと同時に、「あ、ぼくらカップルで映画見にきてもいいんだな」ってなんか思っちゃったの。

 

別に映画館で差別を受けたことがあるわけでもないし、居づらい思いをしたことが特別あったわけでもない。ただ、あの劇場の空間で一緒にポップコーン摘んでたら後ろ指さされたりしているんじゃないか、あんまりイチャイチャしないほうがいいんじゃないかと、うっすらだけど思ってたんだと思う。差別や暴力がある社会って、差別や暴力を受けるリスクが高いひとたちにとってみれば、常に緊張状態が続いているってことなのかなあ。

 

そんな緊張状態をパーーーンと解いてくれたのが、「きのう何食べた?」の予告映像だったわけ。「ぼくらもちゃんと消費者だって認知されてんだ、居ていいんだ」って思って、軽く泣きそうだった。差別や暴力は一匹残らず駆逐してやるってエレンのメンタルを持っているつもりだったけど、まだまだぜんぜんダメだわ、わたくし。情けない。消費者の立場に安住しちゃダメよ、絶対。

 

でもさ、こういうエンタメ作品やアート作品によって勇気づけられたり癒されたりって必要だとも思った。ディズニーとマーベル、あんたらにも期待してんだからね。頼むよ。もっとマイノリティのキャラクターが活躍する作品を作って、現実の多様性を作品の中にも反映させて、そんで現実を生きるマイノリティたちから雇用の機会を奪わないようにしてくれよ。

 

2021年11月は、先述の「きのう何食べた?」から始まり、マーベルの映画「エターナルズ」にもゲイのヒーローが出るっぽいし、月末に公開される「ディア・エヴァンハンセン」はクィアなキャラクターが出てくるのかどうかはまだ分からないけど、主演のベン・プラットはオープンリー・ゲイと、ゲイだらけ(マイノリティの役を誰が演じるか問題についてはいろいろ思うところあるけど)。

 

いやー、11月中は死ねないな。ついでに12月公開予定の「ヴェノム2」も見て、あと公開日未定の「スパイダーマン3」も見て……って、死ぬタイミングが無え!!!

 

あ、ちょっと余談いい? てか、こっから本題なんすけど。

 

きのう何食べた?」のケンジがご飯食べるときの食レポみたいに感想言うの、ドラマ見てたときは「大袈裟だな〜〜、ちょっとウザいな」と思っちゃってたんだけどさ、いまは積極的に取り入れようとしている。だってご飯作るのってめちゃめちゃ大変じゃん。献立決めて、買い物行って、下ごしらえして、一緒に食べる相手がいるひとは相手がいつ帰ってくるのか予測して、そんで、いざ作る。作るのも大変だし、調味料や備品が切れないようにマネジメントして、後片付けのことも考えて、栄養バランスを(多少は)考えたりするのだって大変よ。

 

「美味しい」って1回言うだけじゃ感謝の気持ちがぜんぜん伝わんないなって思う。ケンジほどの食レポしなくてもいいから、せめて「美味しい」は何回でも言おうと思ってる。作ったほうのひとから「美味しい?」って聞かれて、ようやく「うん」ってだけ言うみたいなやつ、マジで襟を正したほうがいいぞ。ホント。

 

嘘くさくてもいいから「美味しい」ってちゃんと言え!

まとまっていなくてもいいから考えてることを話せ!

弱いことや感情的なことを馬鹿にするな!

 

え、なんか今日の文章には気合いが入ってるですって? そんなことはなくってよ……。