元気のないブログ

いろいろあって元気のないゲイのブログ

2021年11月4日(木)

ZINEの製作がマジで大詰め。っていうか、もうデータは完成して、これから印刷・製本作業に入るって感じ。お世話になったひとには献本もしたい。弾丸ツアーから帰ってきて、ホッと一息ついたかと思いきや、ZINEの編集・校正作業がドドドドッと入ってきて、盆と正月が一緒に来たとはこのことか!って感じ。いや楽しいからぜんぜんいいんですけどね。これが終わったら1日ボーッとする日を作りたい。

 

何が大変かって、もちろん校正作業の大変さもあるんだけれど、やっぱり「世に出すものとして、表現やロジックなどの大きな問題はないか」っていうところのチェックもまあまあ厳重にやっているつもりなので、それが大変。間違ったものは出したくないし、それに、無味無臭のものを出すつもりはまったくないけれど、だからといってむやみやたらに社会構造的に弱い立場にあるひとの足を踏むようなことはしたくないじゃん。当たり前だけど。

 

そんなこんなで、編集部メンバーでGoogleドキュメントを使って何度も何度もチェックを重ねていて、先日、たまには実際に印刷したものを赤入れしてみるかと思って、コンビニで印刷していたら、いとこからLINEがあった。

 

おじいちゃんが亡くなった——。

 

余命宣告されたと聞いていたし、だからこないだ急いで会いに行ったのだし、実際に面会してみたら容態が良くないことはめちゃくちゃ伝わってきた。分かっていたつもりだったけど、だいぶキョドった。さっきまでコンビニのプリンターを巧みに扱っていたのに、「あれ、どうやって使ってたっけ?」ってなった。え、亡くなったってどういうこと? いや意味はわかるけど、何が起きているの? こんなにも実感が湧かないもん?

 

印刷したZINEをリュックに詰めて、帰りにスーパーで買い物をして帰った。野菜と、魚と、ヨーグルトと、豆乳を買った。これからぼくはこの食料を食べて、血肉に変えながら生きていかなければならないのだ、と思った。ちょっとだけ寂しくなった。

 

お葬式なんて成人してから初めてなので、礼装用ネクタイや御数珠を買いに行かなきゃいけない。飛行機のチケットも取らないといけない。ここ数日の予定をキャンセルしなきゃいけない。気が重かったが、時間をかけてひとつずつタスクを消化した。

 

坂元裕二の脚本の台詞しか引用しない」でお馴染みのこのわたくし。今回もその引用で締めちまおうと思う。今年話題になったドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」で、オダギリジョー演じる小鳥遊大史の台詞です。

 

人生には2つルールがある。

 

亡くなったひとを不幸だと思ってはならない。
生きているひとは幸せを目指さなければならない。

 

ひとはときどき寂しくなるけれど、人生を楽しめる。
楽しんでいいに決まっている。

 

オッケー、ありがとう。人生楽しみたいよ。

 

1日ボーッとする日を作るのは、まだちょっと先になりそうです。