元気のないブログ

いろいろあって元気のないゲイのブログ

2021年10月30日(土)

飛行機が離陸するとき、涙が出る。「そんなことってある?」と、ある友人に言われたが、ちょっと前に渡辺直美友近も同じようなことを話していたので、たぶんぼくだけではない。なんつーか、気持ち的にはロケットで宇宙に飛び立って数年間くらい戻らないみたいな、そんな感じなんだよね。「みんなごめん……。でも、子供の頃からの夢なんだ……」みたいな。たった2時間弱で地元の福岡に行くだけなのに。

 

いつもは飛行機だけれど、今日は新幹線で地元に向かっている。涙は一切出ない。地面から離れるかどうかが重要なファクターっぽい。いつか進化してもし羽が生えたら、涙をポロポロ流しながら滑空するのかもしんない。「あのひと大丈夫?」って知らない誰かに心配されるのかもしんない。

 

約3年ぶりの地元。両親とは不仲だし、親族の中でただひとり仲が良い妹も地元を離れてしまったし、学生時代の友人ともほぼ連絡をとっていないし、長いこと関わっていた地元のLGBTQ関係の団体とも縁が切れてしまったので、いよいよ地元に帰る目的がなくなっちゃったなあと思っていた。

 

ただ唯一残っていたのが、地元の友人との関係だった。普段はその友人たちとはオンラインでやりとりしている。今回はその友人が運営しているスペースを伺いに行く。

 

コロナの新規感染者数もかなり落ち着いてきているように見えるし、今後、第6波の可能性があることはもちろん分かっているつもりだけど、感染対策を万全に行った上でだったら、いまこのタイミングで帰省するのは悪い選択ではないんじゃないかと思ってる。思ってるけど、もしこの行動がきっかけのひとつになって感染が再拡大したらどうしようかと不安な気持ちもある。こえー。

 

てか、もう自粛、耐えらんないよね。報道番組を装ったほぼバラエティ番組みたいなテレビ番組で、人出がヤバいとか人流がヤバいとか言われても、「いやそりゃそうやろ」としか思えない。公的な補償は少なすぎるし、安倍政権から現政権までずっとまともな政策は打たれず、国会も開かず、予算も付けず、そして信頼できるメッセージも一切ない。それどころか感染拡大がひどいことになっているときに東京オリンピックパラリンピックを開催。もうめちゃくちゃ。

 

政府批判だけにおさまらず、いろんな怒りや悲しみがあって、それを形にして残すためにも、こうやってブログを書いたり、ZINEをいま制作したりしている。ZINEは、「中立的な」立場からの批判というよりかは、私怨をこれでもか!これでもか!!と煮詰めた内容になると思う。早ければここ1〜2週間で完成予定。マジで楽しみ。