元気のないブログ

いろいろあって元気のないゲイのブログ

2022年8月18日(木)

時間潰しのために入ったブックオフで、たまたま見つけて買った桐野夏生の小説『OUT』を読み終えた。ものすごい小説だった。登場人物たちの心情描写にとてつもないリアリティを感じてしまって、犯罪を犯す主人公たちの側に立ってしまって、自分も悪いことに手を染めてしまったかのような感覚がずっとへばりついていた。何も疚しいことなどしていないはずなのに。

 

7月はぜんぜん本が読めなかった。引っ越しの手続きや準備があったせいっていうのもあるし、某ジ◯ティーで募集をかけて何度か開催していた読書会の集まりが空中分解してしまっていたのもあるし、なんかもう読書はしばらくいいや、みたいな気持ちになっていた。

 

そうして引っ越しが終わって、ちょっと時間ができたので、映画を見たりドラマを見たり読書をしたりしていて、なんかこういうことをするのは久しぶりな気分。調子に乗って図書館で何冊か本を予約したので、また読書の時間を取ってみたいと思っている。面白い本があったらまた紹介してみたい。

 

そんなこんなで、ようやく引っ越しが一段落した。厳密にいうとまだいくつか手続きがあったり、必要な調味料や家具が揃えられてなかったりするのだが。とりあえずここで生活していくんだな、という感覚が得られるようにはなった気がしている。生活リズムが少しずつ整ってきている。

 

しかし一方で、いまの生活をいつまで続けられるんだろうという不安や焦りもある。桐野夏生『OUT』を読みながら、いまの生活にもきっと<出口>というものがどこかにあるんだろうなという思いがした。不安や焦りに背中を押されてか、昨日、就労移行支援の事業所に問い合わせをした。そこに毎日通うのか、障害者雇用で働くことになるのか、何もまだわからないけれど、とりあえず見学だけでもしてみるつもり。

 

変化に晒されている。変化は怖い。いまのままでい続けたい。いまのまま、ひっそりと暮らしていければいいのに。実際、そうしようと思えば、あと何年かはそうしていられるのかもしれない。そうしたい。でもなぜか、つい動いてしまう。背中を押されて、バタバタとのたうち回ってしまう。不安や焦りをどこかに追いやってしまいたい一心で。

 

2ヶ月ぶりにブログを書いたら、なんかスッキリした。また定期的にブログを書けたらと思う。うまくは書けないけれど、楽しいからいいのだ。たぶん。